3Dプリンターで作った住宅の値段は550万円 50平方メートルの広さでトイレ・キッチン・風呂付き

3Dプリンターで作った住宅の値段は550万円 50平方メートルの広さでトイレ・キッチン・風呂付き

愛知県小牧市にある住宅メーカーの工場に建つ白い箱のような建物。

その外壁には特徴的な細い線がいくつも見られます。

(セレンディクス 飯田國大COO)
「夫婦2人で住むための3Dプリンター住宅。建設用の3Dプリンターで出力すると(材料が)細かく積み重なっていく。(細い線は)その筋になります」この家の壁を作ったのは、1台数千万円という中国製の3Dプリンター。

製造過程の映像を見てみると、3Dプリンターから1層ずつまるで歯磨き粉のようにセメントが絞り出されていきます。

一般的な住宅なら完成までに半年以上かかるのは当たり前ですが、この家の施工時間は、なんと44時間30分。

3Dプリンターで出力したセメントの壁を、基礎に刺したコンクリートにはめ込むように設置すれば完成です。(セレンディクス 飯田國大COO)
「一般的な住宅は(職人の)ガソリン代・車代・宿泊費がかかっている。私たちは48時間で作るのでコストが圧倒的に下がる」

1軒建てるのに必要な技術者は、わずか4人。

気になる、そのお値段は?

(セレンディクス 飯田國大COO)
「トイレ・キッチン・風呂が入った状態で550万円を目指しています」

水回りもついて550万円、格安の家を作った狙いは?

(セレンディクス 飯田國大COO)
「建築資材が高騰したことで家を諦める人が増えていると思う。しかし、この家を提供することで自分の家を持つことができる」

7月末に竣工し、限定販売していた6軒はすでに完売。

追加の購入希望者も1000組を超えているといいます。家の中は購入者の希望を聞いた上で現在設計中とのことで撮影はNGですが…。

(記者)
「外から見るより広く感じますね」

(セレンディクス 飯田國大COO)
「50平方メートルはホテルのスイートルームと同程度」

(記者)
「至る所に窓が付いているので圧迫感がない」この会社では、同じく3Dプリンターで作った水回りの設備のない少し小さめな330万円の家も用意。

(セレンディクス 飯田國大COO)
「これができたら職人の仕事がなくなると言う人もいるが、短い時間でどんどん新しい家を建てることができるので相対的にはあまり変わらない」

担当者は人手不足が進む建築業界を救うことにもつながると、3Dプリンター住宅に期待を寄せています。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/694134

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